第2話 ≪第一警備網突破≫



「なにぃ!?坂田三世から予告状だと!!」
ってことで、予告状が届いたところから始まります(無理矢理)ww


『今夜、時計棟の涙をもらいに参るぜ☆』
「って、何だよこのふざけた予告状は!?」
ま、まぁ予告状はふざけているが、奴の腕は確かだ。
今まで何度、貴重なお宝が盗まれたことか……
「警備網はすでにしいてありまさぁ」
「お、準備いいじゃねぇか」
「当たり前ですぜ。いつまでも俺の上に立っていられると思うなよ。土方コノヤロー」
……反抗期な部下は無視することにして(汗)
 時計台の涙とは、最近話題になっているブルーダイヤの名称だ。
これは噂だが、ある位置から光をあてると、宝の地図が浮かび上がるなんて話しを聞いたことがある。まさか、坂田の狙いはそれだろうか?
「とにかく、俺たちも現場に向かうぞ!」
「あいさー」


「銀時、ちょっといいか?」
「んだよ!今忙しいんだよ!話してる暇あるんならテメーもあの警官の群れを抜ける方法考えやがれ!」
「それなんだが、何故毎回予告状を出すのだ?あれが無ければ楽に盗めるだろうに。」
「あれは俺のポリシーなんだよ。それに、予告してないとあの子に会えないじゃない。」
ズラはため息を吐くと、ヤレヤレといった感じに首を振った。
そこに、二人の会話が終わるのを待っていたかのようなタイミングで服部が声をかける。
「どうでもいいけどさー、この場所敵さんにばれてるみたいよ?」
その言葉に空気が凍りつく。
「だから!そういうことは早く言えよ!!バカなの!?ねぇ、バカだろ!!!」
「失礼な奴だな。……で、どうする?」
「どうするって、そりゃ……正面突破。」
「だな。」
「だろ。」
「よし行くぞ!皆の者!!」
「「テメーが仕切んなっ!!」」
銀時と服部につっこまれたズラは、その勢いのまま、敵(警察)の中に突っ込んでいく。構えた斬鉄剣(自称)で、放たれた銃弾を斬り捨てながら進む。
それに続いて、他二名も時計台目掛けて走り出した。


「警部!坂田一行が現れました!!」
「この警備網に突っ込んでくるとはバカな奴だ。」
「いえ!やつら、ものともせずに突き進んでいます!」
「だろ?この網はそうそうやぶれねーんだよ……って、はぁ!?」
当然すぐお縄にできると踏んでいた土方は、報告に来た部下をにらみつける。
「い、いえ、だから、ものともせずにですね……」
「……それは分かった。で、どこまで来てるんだ?」
「あ、もうすぐここまで来ます。」
「それを早く言え!!」
あっちも、こっちも使えないやつばかりである。使えないとぼやく本人たちも、周りと大して変わらないのだから、登場人物全員終わってるということだ。
 とにかく、一直線にここ(時計台の一階につくられた本部)に向かってくるであろう坂田一行を迎え討つべく、土方は武器を手に取るのであった。



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